キラキラ
次の日も
その次の日も
電車にその人が
乗っていた。
特に話しかけることがなくて
あの日以来
話してはいないけどね。
う−ん。
本当に誰だっけ。
そして
まだ思い出せない私。
そんなある日
いつものように
電車に乗って
携帯を開いて
時間を確認した。
待ち受け画面変えようかな。
画面とにらめっこしてた私は
なんとなく画面に流れる
ニュースを読んだ。
−人気上昇中の仲脇心、主演映画決定−
仲脇心か−。
あの人かっこいいよね。
背が高くて
スラッとしてて。
…ん?
なんか誰かに似てない?
『……あ!』
声大きすぎた…
恥ずかしいよ−!
じゃなくて、
あの人、
この前遅刻しそうなときに
助けてくれた人。
仲脇心にそっくり!
『声、よく聞こえたよ』
え?やっぱり?
てか誰?
私に話しかけるのは誰?
顔をあげるとそこには
あの人がいた。