キラキラ


『あっ!すみません。』

私は咄嗟に謝った。
だってそうじゃん。
朝から電車で大声出してたら
絶対みんなうるさいって思うよね。

『うん。なるべく静かにしてほしいんだけど?』

あ!
そうだ、聞いてみよう。

『あの…仲脇心さんですか?』

私はなるべく声を小さくして
囁くように聞いた。

『…ん−…』

と少し迷うような感じで。
やっぱり答えづらいよね。
芸能人だもんね。
あ、まだそうと
確定したわけじゃないか。
と思った次の瞬間

『わっ!』

その人の顔が近づいてきて

『そうだよ、俺、仲脇心。秘密ね?』

と、二人にしか聞こえない
小さな声で答えた。

…え−!?
やっぱりそうですか。

思わぬところで
芸能人にあってしまった。
やっぱかっこいいな。
あぁ、
私こんな人にであえるとか
幸せすぎる!

うん、かっこいい。


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