キラキラ


『なんで心ざんがいるの?』

あ−
なんでこんなときに。
鼻水が−!

『え?だっていつも乗ってるじゃん。』

『え?だって昨日とか…』

『昨日はオフだったんだよ。』

『なんで助けてくれたんですか?』

なに聞いてんの、私。
普通じゃんね。

『だって、目に涙溜めてる高校生
ほっとけないじゃん?』

心さんはふふっと言って笑った。

私は何故か
"ほっとけない"
の言葉が嬉しくて。

『どうしたの?』

涙がとまらなかった。

『大丈夫でず!』

−〇〇駅−〇〇駅−
あ、
心さんが降りる駅だ。
いつのまにか覚えていた。
心さんは少し歩いた。
降りちゃうのかな?
と思ったら、少し立ち止まって
誰かに電話して戻ってきた。

『降りないんですか?』

思わず聞いてしまった。
すると私に向かって

『ほっとけないって言っただろ?』

ドキ…
え…?

もしかして恋なのかな?


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