らぶずっきゅん
このこと朱音にも話したんだけど…
朱音は早く恭君と会えるといいねって言ってくれた。
それと…恭くんと今の彼を比べてしまうのはしょうがないって。
朱音は『私も比べちゃうときあるもんっ』って明るく言ってくれた。
ある日、私はお母さんと一緒に近くのショッピングモールまで買い物に来ていた。
1日中ショッピングモール中を歩き回って、歩き疲れた時お母さんが言ったんだ。
「ねえ、絢っ!あれって、恭ちゃんのお母さんじゃない?」
えっ?………
「ほらっあの本屋の前にいる人……行こっ」
そう言ってお母さんは私の手を握って走り出した。
「ちょっ…ちょっと待ってよっ!」