君と、ボール。
ある日、登校していた時だった。

昨日まで寒かったはずが、急に暖かくなった。
あぁ、春なんだ。
そう感じた。



それと同時に・・・。


あぁ、卒業してしまう。

君と離れてしまう。


そんな思いも。



君はバスケの推薦で、結構有名なスポーツ高校へ。


私は・・・もちろんこの辺の高校に受験するつもり。



つまり。



完璧に離れてしまう。



付き合う時は、それも承知していた。
ゆくゆく、別れることも分かってた。

でも、それでも。

離れたくなくて。

傍にいたくて。

君に、笑ってほしくて。

君の、傍にいたくて。


何より_________


君に必要とされたかった。








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