君と、ボール。

「あの子と別れるつもり?」

体がびくっとなって、一気に熱くなる。
冷や汗が背中をすーーーっとなり、涼しいのか熱いのか分からない状態。


「あの、それを聞きにきたんですけど・・・」

「あの子は、不器用だけど。ホントにあなたに惚れてる。」

そう言われて、恥ずかしいのか嬉しいのか。
自分でもわからない感情がぐるぐるする。



確かにずっと、隣にいたい。
だけど不安もたくさんある。



それに耐えられる自信が私には・・・ない。


私はきっと、毎日辛くて泣いてしまう。
君に迷惑かけたくないの。

好きだけど不安。




複雑。











だったらいっそ、君が折ってしまえばいい。
私を、バッサリと捨ててほしい。
そのほうが苦しくないの。





そのほうが、あきらめがつくの。







曖昧な気持ちのまま、さよならを私から言いたくない。
< 24 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop