君と、ボール。
「あの子と別れるつもり?」
体がびくっとなって、一気に熱くなる。
冷や汗が背中をすーーーっとなり、涼しいのか熱いのか分からない状態。
「あの、それを聞きにきたんですけど・・・」
「あの子は、不器用だけど。ホントにあなたに惚れてる。」
そう言われて、恥ずかしいのか嬉しいのか。
自分でもわからない感情がぐるぐるする。
確かにずっと、隣にいたい。
だけど不安もたくさんある。
それに耐えられる自信が私には・・・ない。
私はきっと、毎日辛くて泣いてしまう。
君に迷惑かけたくないの。
好きだけど不安。
複雑。
だったらいっそ、君が折ってしまえばいい。
私を、バッサリと捨ててほしい。
そのほうが苦しくないの。
そのほうが、あきらめがつくの。
曖昧な気持ちのまま、さよならを私から言いたくない。