君と、ボール。

その後は私たちの試合だった。
私はレギュラーメンバーだったから、もちろん皆にプレッシャーかけられてて。

監督にまで

「期待してるよ」

なんてね。


そんな私に君は。

「がんばれ」

って言いながらタオルをかけてくれたね?

そのタオルは今でも私の宝物です。
青と白のストライプのタオル。

大好きな君の香りがたくさんついてた。
すごく安心した。
嬉しかった。
嬉しかったよ?


返すつもりだったけど、君は

「別にそんなんいいって。」

ってタオルをくれた。


その優しさも好きだよ。


大好き。


君のすべてが。





その優しさもあってか、私たちは勝つことができた。




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