君と、ボール。
何気ない日々
そうして、秋の大会は過ぎて行った。

私たちだけなんて、勝てないよ。
私はそんな気持ちで試合に出たせいか、あっさり負けた。


でもそれでよかった。

だって、これで君と一緒になれる。
それで2人で慰めあって、笑いあって。

そうできたほうが、全然幸せ。


でも
照れ屋な君は。


なかなかあたしのこと、言ってくれなかった。

デートの時の服がカワイイとか、

作ったお菓子、おいしいとか。

何一つ言ってくれなかったから。

分からなかった。




私、どうすればいいの?


どうしたら喜んでくれる?



それが、私の悩みへつながっていった。






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