女になんか生まれるんじゃなかった!!
一瞬手を緩めたその隙に私は奴から一歩離れた。
「逃げねぇし隠れねぇ、おまえを見ても他の奴みたいに怖がったりもしないし、変に憧れたりもしねぇ・・・・」
私がそういい終えると里山はびっくりしたように目を見開いた。
あんまりにもアホ面を続けるから、
「んだよ。」
「怖くないの?何で?俺、不良だよ?殴ったり、喧嘩したりすんだよ?」
殴ると喧嘩って同じじゃね!?
「だから何だよ?お前は私に危害を加えないだろ?」
「まぁ、そりゃ・・・・・」