ミッドナイト・スクール
「ノック開始だあ!」
叫びと伴に、和哉はボールを打ち始めた。
「おら、おらあ!」
カキ、カキーン!
二つのボールが二匹の魔物に襲いかかる。
「信二、こっちに例の球を!」
冴子が信二に指示を出す。
和哉の打った打球は二つとも怪物に命中したが、怪物は多少怯んだだけでたいした効果はなかった。
後ろからは、ユリが弓矢による援護射撃をしてくれる。ユリの弓矢の腕前は確かで、放つ矢の殆どが怪物に突き刺さる。
「グアア、ガアア!」
それでも、多少しか効果はなく、怪物はさらに前進してくる。
「そうらよ!」
冴子が信二から受け取って転がした球は、火に燃えたバレーボールだった。
バレーボールはたっぷりと灯油か含まれているらしく、燃え盛る火球の群れにさすがの怪物も足を止めた。
「で、らあっ!」
ガキィィン!
不意をついた、和哉の金属パットでの一撃が怪物の首筋に命中した。次いでユリの放った矢が魔女の肩に突き刺さる。
「グアア!」
「くうっ!」
さすがに今度ばかりはダメージを負ったようだ。
「へへん、どんなもん……ぐわっ!」
バキイ!
怪物のパンチに和哉が吹き飛ばされた。
強かにステージ下の壁に叩きつけられる。
「和哉君!」
叫ぶユリには魔女の仕業か、ステージの天井の照明が落ちて来た。
「きゃあああ!」
ズシイイン。
ステージ上に次々とライトが落ち、ユリの姿が見えなくなる。
叫びと伴に、和哉はボールを打ち始めた。
「おら、おらあ!」
カキ、カキーン!
二つのボールが二匹の魔物に襲いかかる。
「信二、こっちに例の球を!」
冴子が信二に指示を出す。
和哉の打った打球は二つとも怪物に命中したが、怪物は多少怯んだだけでたいした効果はなかった。
後ろからは、ユリが弓矢による援護射撃をしてくれる。ユリの弓矢の腕前は確かで、放つ矢の殆どが怪物に突き刺さる。
「グアア、ガアア!」
それでも、多少しか効果はなく、怪物はさらに前進してくる。
「そうらよ!」
冴子が信二から受け取って転がした球は、火に燃えたバレーボールだった。
バレーボールはたっぷりと灯油か含まれているらしく、燃え盛る火球の群れにさすがの怪物も足を止めた。
「で、らあっ!」
ガキィィン!
不意をついた、和哉の金属パットでの一撃が怪物の首筋に命中した。次いでユリの放った矢が魔女の肩に突き刺さる。
「グアア!」
「くうっ!」
さすがに今度ばかりはダメージを負ったようだ。
「へへん、どんなもん……ぐわっ!」
バキイ!
怪物のパンチに和哉が吹き飛ばされた。
強かにステージ下の壁に叩きつけられる。
「和哉君!」
叫ぶユリには魔女の仕業か、ステージの天井の照明が落ちて来た。
「きゃあああ!」
ズシイイン。
ステージ上に次々とライトが落ち、ユリの姿が見えなくなる。