ミッドナイト・スクール
趣味でバンドのヴォーカルもやっていて、月に一度は近くのライブハウスでコンサートを行っている。今までに何度も雑誌にも写真が載り、一緒に街を歩いていると彼への注目の視線が痛い程分かる。無論、言うまでもないが、西高の人気投票男子部門では二年連続の一位。いや『人気部門』だけでなく『抱かれたい男部門』『ミスター西高部門』『ファッション部門』『彼氏にしたい人部門』の、計五つの部門を総なめにした五冠王である。
そんな和哉を女子生徒達がどうして放っておけようか? いや、放っておけはしない。
しかも、和哉はラブレター一枚一枚に丁寧に返事を書く。呼び出しの告白にも遅れずに行く。という具合にとってもマメなのだ。本人は特定の恋人は作らないと言っているので、告白された時には大抵、『友達以上恋人ちょこっと』という返事をしている。色々な女の子とデートもするが、それはあくまで普通にデートするだけで、それ以上の事は相手の女の子にも、自分の気持ちにもよるが、相手を傷つけそうな時には、その前にちゃんと対処する……といった感じで、恋愛の駆け引きも上手い。
だから、和哉を独占したいと強く思っている女性の告白はお断りして、友達以上だけれど特定の恋人にはならない。という条件を約束してくれる女性だけには、例の返事をする。
ただの調子のいいプレイボーイではないか? と言ってしまえばその通りなので、中には冷たい目で彼を見る者もいるが、和哉は本当に女性が傷つく前には必ず対処しているし、多少のプレイボーイを埋めて余りある人柄、性格の良さがある。
何はともあれ、和哉は己の高校生活をフルに楽しんでいる。そして、今日も朝早くに、日謀となった告白呼び出しの為、眠い目をこすり、睡眠を削って学校へ来ている。普通の高校生に比べたら、よっぽどハードな生活をしていると言っても、過言ではないかも知れない。
そんな和哉を女子生徒達がどうして放っておけようか? いや、放っておけはしない。
しかも、和哉はラブレター一枚一枚に丁寧に返事を書く。呼び出しの告白にも遅れずに行く。という具合にとってもマメなのだ。本人は特定の恋人は作らないと言っているので、告白された時には大抵、『友達以上恋人ちょこっと』という返事をしている。色々な女の子とデートもするが、それはあくまで普通にデートするだけで、それ以上の事は相手の女の子にも、自分の気持ちにもよるが、相手を傷つけそうな時には、その前にちゃんと対処する……といった感じで、恋愛の駆け引きも上手い。
だから、和哉を独占したいと強く思っている女性の告白はお断りして、友達以上だけれど特定の恋人にはならない。という条件を約束してくれる女性だけには、例の返事をする。
ただの調子のいいプレイボーイではないか? と言ってしまえばその通りなので、中には冷たい目で彼を見る者もいるが、和哉は本当に女性が傷つく前には必ず対処しているし、多少のプレイボーイを埋めて余りある人柄、性格の良さがある。
何はともあれ、和哉は己の高校生活をフルに楽しんでいる。そして、今日も朝早くに、日謀となった告白呼び出しの為、眠い目をこすり、睡眠を削って学校へ来ている。普通の高校生に比べたら、よっぽどハードな生活をしていると言っても、過言ではないかも知れない。