流星ワルツ



「生徒会?」


心が訝しげに眉をひそめ、目の前に立つまっちゃんを見た。


あたしの耳には何も聞こえなかったよ、心!!と親指を立てながら言うと、音弥に指で弾かれた。




「ちょ、痛い!!」

「煩い。ナツ、紫苑どうにかしろよ」

「ナツ…」



ナツだけは、音弥みたいなことしないよね?だって、ナツはあたしの一番の……



「…それより今はこっち」

「紫苑、ナツが“それ”だってさー」

「…っ!!バカ流衣っ」



ロイヤルショコラのぴょんぴょんヘアを力の限り引っ張る。


「いてえっての!!」


そんなあたしたちの様子を見て、心が然り気無くお咎めの言葉を口にするよりも先にまっちゃんの怒声が響き渡った。



「白河!!」

「ていうかまっちゃん!!なんで、また担任まっちゃんなの!?」



中等部から数えて今年で4年目。さすがに、飽きる。



「お前ら見張りに決まってるだろうが」



まっちゃんなんかより、5組のふんわり優しい百合先生とか4組のダンディーな藤四郎先生とかが良い!!



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