呪 い サ イ ト
①~夏紀編~
邪魔者
いつもと同じ、頭の上での大きな団子ヘアのウチ―――近藤 夏紀(コンドウ ナツキ)は、幸せな時間に浸っていた。
「はぅ~……カッコイイなぁ」
ウチの視線の先には好きな人の、高井新(タカイ シン)がいる。
高井はクラスメイトの男子と、楽しそうに話していた。笑顔を見て思わず、胸がトキメく。
でも突然、視線に嫌なモノが混じった。
「ねぇねぇ~、高井くぅ~ん」
クラス一、いや……世界一のぶりっこ、谷村 萌(タニムラ モエ)だった。
朝からきんきんと高い、頭に響く声を教室中に披露している。
谷村も高井のことを狙っているようで、頻繁に話しかける等して積極的にアプローチをしている。高井はあまり相手にしていなくて、効果はなさそうだけど。
むしろ、どんどん嫌われていっている。高井からだけじゃなくて、クラスメイトからも。
「この髪どぉ~? 可愛いでしょぉ! 二時間かけてコテで巻いたのぉ~!! 早起きしたんだよぅ。超ねむた~い!」
くるっくるっに巻いて、耳の上にリボンで二つ結びになっている髪の毛先を、更にくるくると指に巻きつけて言った。
「はぅ~……カッコイイなぁ」
ウチの視線の先には好きな人の、高井新(タカイ シン)がいる。
高井はクラスメイトの男子と、楽しそうに話していた。笑顔を見て思わず、胸がトキメく。
でも突然、視線に嫌なモノが混じった。
「ねぇねぇ~、高井くぅ~ん」
クラス一、いや……世界一のぶりっこ、谷村 萌(タニムラ モエ)だった。
朝からきんきんと高い、頭に響く声を教室中に披露している。
谷村も高井のことを狙っているようで、頻繁に話しかける等して積極的にアプローチをしている。高井はあまり相手にしていなくて、効果はなさそうだけど。
むしろ、どんどん嫌われていっている。高井からだけじゃなくて、クラスメイトからも。
「この髪どぉ~? 可愛いでしょぉ! 二時間かけてコテで巻いたのぉ~!! 早起きしたんだよぅ。超ねむた~い!」
くるっくるっに巻いて、耳の上にリボンで二つ結びになっている髪の毛先を、更にくるくると指に巻きつけて言った。
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