呪 い サ イ ト
「莉ぃちゃん、そろそろ止めてあげて。そして自分のベッドに戻って?」


 威圧感のある有無を言わさない声に、莉音は幸恵を揺す振る手を止めた。私が何をしても、言っても無駄だったというのに。


「・・・・・・」


 そして無言でベッドに戻って行った。


「・・・ゆっこ、ゆーり。今日はもう帰ってもらっていいかしら……?」


「え?」


 寧々のお願いに思わず私は聞き返す。


「三人で話をしたいのよ。せっかく来てくれないのに悪いわね……」


「あ、うん。そういうことなら……」


 私は丸椅子から立ち上がり、黒のダウンを着た。優里もコートを着た。


「んじゃあね。また来るよ」

「・・・バイバイ」
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