呪 い サ イ ト

優里はとても楽しそうに笑う。
だがやっぱりそれは、どこか不気味で。


「今回も死なない。前にも言った通り、
じわじわと苦しませながら殺す……!」


―――あ。
優里の言葉で思い出した。
あの呪いサイトの存在、
そこに書き込んだ内容。

〔一週間後、岸本 莉音と森 幸恵は学校で
銃で撃たれ、足を負傷する。全治2週間。
犯人は金曜日に発砲したのと同じ人物〕

もしかして……こうなったのは……
私が……私が……書き込んだから!?
あの呪いサイトに!


「う……あ……!」


そんな……そんな……!
私があんな軽い気持ちで
書き込んだからこんなことに!?
その通りになっちゃった……。


「嘘だ……!」


嘘であってほしい、心から何度もそう願う。
夢であってほしい……。
あの時の私はどうかしていた。
心の中の鬼に取り憑かれて……!
ちょっと恋の邪魔をされたからって、
呪いサイトに書き込んでしまった。

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