呪 い サ イ ト

あんな嘘らしい臭いが漂ってくる、
呪いサイトを信じていなかったとはいえ、
私が悪いんだ……! 私が馬鹿だった……!
気晴らしに、なんて書き込まなければ……!
こんなことにはならなかった!

大好きな幼馴染が、苦しんでいる。
銃で撃たれて怪我を負い、血塗れに……。
私のせいで……!

それなのに……その血は美しくみえる。
もう私はどうなってるの……?


「こんなの嫌……! 嫌だ……っ!!」


私はその場に泣き崩れる。

どうしてこんなことに
なってしまったんだろう……。
どうして……どうして……!

私が悪いとわかっていても、
心の中で何度もそう叫んだ。

そんな私を見て、
優里がくすくすと笑いながら言う。


「・・・どうしたの、優子?
まさか血が怖いのぉ……?
それとも―――……うふふ……!」


優里のその目は、まるで
私の心を全て見透かせているようだった。

恐怖で背中がぞっとする。




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