呪 い サ イ ト
「うぅ―――……っ!!」
寧々は撃たれた足首を手で押さえながら、
顔を苦痛で歪め、獣のような唸りを漏らす。
「寧々……! 来ちゃ駄目じゃない……!」
莉音は傷口を押さえていた手を、
血で真っ赤にしていた。
そして悲しそうな表情を浮かべている。
「だって……莉音が……
心配……だった……んだもの……!」
莉音の声も掠れていたが、
弱々しく笑う寧々はそれ以上に掠れ酷い。
それを見た優里が、
「寧々って自分勝手なところばっか
だけど……実は超友達思いなんだよね。
っていうかこんな時だけ何!?
どうせ無駄だし……!
みんな寧々を嫌ってるんだから……!」
憎しみを込めた声で言った。
実は優里も、
寧々に心配してもらいたいのだろうか。
まぁ……優里に限ってそんなことはないか。
「もっと苦しめばいい……!
寧々も莉音も、もっともっと……!
早く幸恵も撃たれちゃえ……っ!!」