呪 い サ イ ト
―――あれ?
優里の言葉で変なことに気が付いた。
私が呪いサイトに書き込んだのは……
莉音と幸恵の2人だけ!
なのに寧々が撃たれて、
幸恵は撃たれていない!
・・・どういうこと?
幸恵は後から撃たれる可能性はあるが、
寧々は書き込んでいないはず……!
一緒にいるから偶然、巻き込まれたの?
でもそうとは考えられない……!
どうして……どうしてなの……!?
私が思考を巡らせている時だった。
優里が私の肩にぽん、と手を乗せた。
振り返ってみると、
優里はあの不気味な表情に戻っていた。
「見て、あの幸恵の目。
憎しみに満ちてる……!」
くすくすと笑い、強気発言。
これが真の優里という人なのだろう。
そんなことを思ってから幸恵を見てみる。
優里の言っている通り、
幸恵の目は憎しみに満ちていた。
そしてその目を犯人は向ける。
「・・・・・・っ!」
無言だった。
犯人を刺激してはいけない、
とわかっているから。
動きもせず、声も発せず。
ただ憎しみを込めた目を向けた。