呪 い サ イ ト
「はぁ? ウチも?」
優里は不思議そうな顔で聞き返す。
「うん、そう」
私があっさりと言うと、
余計優里は不思議そうな顔をした。
だから私は言ってやる。
「プールのことだよ」
優里は突然、病室に向かって歩く足を止め、
今度は不快そうな顔をした。
それでも私はやめない。
自分の罪に、気付いてほしいから。
「優里が起こしたんでしょ、あの事故」
「―――証拠もないのに何言ってるの」
すぐに言葉を返された。
もうその時には、優里の顔は戻っていた。
「ほら、行くよ」
優里は颯爽と501号室に向かって歩き出す。
私が何か言い出そうとした時、
「優子が来たいって言ったんだから」
優里にそう言われて何も言えず、
そのままついて行った。