呪 い サ イ ト
そうだ……! 取られちゃう……!
どうすれば……!?
「―――あっ!」
思いついた。
あの呪いサイトを使えばいいんだ!
手っ取り早く、簡単に……
尚且つ確実にできる。
「思いついたみたいだね。
・・・あ、殺しはしないでよ?
最後はウチがちゃんと……」
くすくすくす。最後の部分は、
不気味に笑って誤魔化された。
「ま、精々頑張って?
ウチは帰るから。じゃあね」
優里はくるっと回転し、向きを変えた。
私に背を向ける形になるよう。
そのまま歩き出し、挙げた手を
ひらひらと振ってきた。
見えてないだろうが、私も振り返す。
「今日はありがとう。バイバイ!」
優里を見送ってから、私も歩き出した。
こうして、私は病院を後にしたのだった。