呪 い サ イ ト
そこには……その場にぺたん、と
座りこんでいる、優里がいた。
手には私の携帯が。
画面を見て、驚愕の表情を浮かべている。
それはまさに、私と同じ状況だった。
・・・つまり、あの携帯は優里のものと
いうことだ。同じ画面だった、という
ことは……優里もあの呪いサイトを
利用しているということだ。
そして、偶然? 同じことを
書き込んでいた。
「・・・優里も、この呪いサイト……
使ってたんだ……? 初めて知ったよ……」
優里の体がびくっと震えた。
怯えた目で私を見る。
どうしたんだろう……?
「ゆ、優子こそ……」
その声も、怯えが混じっていて、震えていた。
普段の優里と全然違う。
本性の優里とも全然違う。
むしろ、そっちのほうが酷くかけ離れている。
不気味な笑みを浮かべ、
強気な発言をする、あの優里の本性。
だが、今の優里は……
私が初めて優里の本性を見た時に、
少し似ている。逆の立場になったようだ。
「こ、このこと……」
どうやら、呪いサイトのことを
ばらされないか、心配していたらしい。