呪 い サ イ ト
「うん、そうだよ」
優里は楽しそうに笑って答えた。
なんだか長話になるような気がして、
私と優里は場所を階段に移した。
上から2段目に腰かけ、
お互いの罪を話し始めた。
優里は罪と思っていないかもしれないが。
「もう薄々と気付いてると思うけど、
プールの事件も、ウチがサイトに
書き込んで、起こさせたことだよ」
プールの穴に、幸恵、寧々、莉音の
3人が吸い込まれた事件。
その事件が起こることを、
優里は予言していた。
”タノシイコト”が起こる、と。
・・・あれれ? 何か変だ……。
「おかしいよ。どうして予言できたの?」
だって……だって……
「あの事件が優里にとって、
初めての書き込みじゃなかったの?
優里に関わりがある人の中で、
その事件の前に大きな怪我をした人は、
一人もいなかった……!
だから、実際に起こるなんていう、
確信なんかもてないはずだよ……!!」
あれは確信の目をしていた。
今時、偽者の呪いサイトだって多い。
そう簡単に確信し、予言できるもの
ではない。あの呪いサイトが本物と
いうことを、確信していた。