呪 い サ イ ト
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件名:ようこそ
本文:
あなたは今、ある人を憎んでいますね?
そして呪いたくて、その人の写真の顔に、
画鋲の針で穴を開けた……。
それで満足できますか?
そんな中途半端な呪い方より、
もっといい呪い方があります。
それはこの呪いサイトの利用です。
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手の中の携帯が、するりと抜けるように落ちた。
―――どうして谷村の写真の顔に、画鋲の針で穴を開けたことを知っているの!?
恐怖で全身の産毛という産毛が逆立ち、全身の毛穴という毛穴から冷や汗が噴き出した。背中に冷たいものが、ささーっと駆け上がる。
誰かにみられてるいるのでは、と怖くなり、ウチはきょろきょろと辺りを見回した。
……でも誰もいない。
それが余計にウチを不安にさせた。カーテンを閉め、ドアの鍵もかけた。
「はぁっ……はぁっ……」
息が乱れていた。ウチはこんなにも怯えているのか。
すぐ傍に置いてあった、ハートの形のクッションを抱きしめ、息をゆっくりと整えた。