呪 い サ イ ト

「どうやって呪うつもりなの?」


どうやって呪うか……。
なんだか、まだ呪いサイトを
使うことに抵抗があった。
どうやって呪うかをずっと考えていたが……
私の中に鬼がいる、また鬼が暴れ出した、
そんな考えしか思い浮かばなかった。
だが今は、ものすごく呪いサイトに
書き込みたい。優里の影響だろう。
それと同時に、私が私じゃなくなって
いくような気がして、なんだか怖い……。

あ、そうだ……。
実は優里にずっと、聞きたいことがあった。
それを今聞いてみる。


「優里ってさ……呪いサイトを使うことを、
どう思ってる? 抵抗とか……ない?」


私は質問に質問を返した。
しかも突然聞いたのがこんなこと。
優里は案の定、ぎょっと驚いていた。
そして、少し困惑気味に笑って答える。


「抵抗? そんなもの、全然ないよ。
前にも言った通り、あんな最低な奴ら……
死んで当然って思ってるし!」


優里はニコッと笑顔になった。
なんだか恐ろしくて、身震いをする……。


「もしかして、優子は呪いサイトを使う
ことに、抵抗があるの?」


私はこくり、と頷く。
そうしたら、優里は驚きながら笑っていた。

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