呪 い サ イ ト
転落事故
翌日……学校にて。
休み時間、私は1組の教室の前に来ていた。
理由は2つ。1つ目は優里と話すため。
2つ目は石神を観察するためだ。
「あっ! 優子~!」
私の姿を確認した優里が、駆け寄ってくる。
「昨日書き込んだ? なんて書きこんだ?」
そう尋ねてくる優里の目は、
好奇心の目できらきらと輝いていた。
そんなにも呪いサイトに書き込んだ
内容が、楽しみで……気になるのか。
思わずふっと笑ってしまった。
その途端、優里は訝しげに目を細める。
「も~、何っ!? 早く教えてよっ!」
いじめてはあまり可哀想だから、
早く口に出してあげることにした。
「ん~、あのね……実は……」
私は昨日、呪いサイトに書き込んでいない。
そのことを告げると、
優里はつまらなさそうな顔をした。
「ど~してっ!?
書き込むんじゃなかったの!?」
まぁまぁ……と手で優里を宥めながら、
「そうなんだけどね……」
話を進めて行く。