呪 い サ イ ト

「よーし、これで授業終わるぞー」


「きりーつ! 礼!」


学級委員の声が教室に響く。


「ありがとうございましたー!」


やっと授業が終わったのだった。
私は急いで1年1組の教室へと走る。


「―――優子!!」


教室の前で待ち構えていた優里が、
私の姿を見つけて手を振りながら、
ぴょんぴょんと飛び跳ねていた。


「早く早く!!」


相変わらず兎のようにぴょんぴょんと
飛跳ねながら、手招きをして私を急かす。


「優里!」


優里の元へ辿り着いた私は、
息切れをしていた。


「遅い! もう亜里沙が石神に
ちょっかいかけてるんだから」


優里の指差す先を見る。
言っている通り、亜里沙が石神に
ちょっかいをかけている姿だった。





< 177 / 210 >

この作品をシェア

pagetop