呪 い サ イ ト

そう納得した時、私の代わりか、
優里がぴしゃり、と言い放った。


「見てたよ」


優里は石神を責めるように、
強い口調で追い詰める。


「石神が突き飛ばした。
それで勢い余って、亜里沙は
窓から転落した……。
全部見てたよ。全部全部、
石神のせい! 石神が悪い!
石神が亜里沙を突き落としたんだ!」


「違う……! やめてくれ……!
あれは、本当に事故なんだ!
わざとじゃないんだ……。まさか
落ちるとは思ってなかった」


石神は罪から逃れるかのように、
必死で言い訳をする。石神は
苦しんでいるはずなのに、
焦っているはずなのに、何故か
私の目にはその姿がなんとも
愛らしく見えた。
”守ってあげたくなる”。


「そうだよ、石神は悪くないよ。
私、誰にもこのこと言わない。絶対に」


坂山……と石神は顔をぱぁっと
明るくさせた。神様を見るかの
ような目で、私を見上げる。



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