呪 い サ イ ト
 ただただ、静かに認めた。


「好きだよ。鮮血のこと」


 鮮血を見ることができるなら、話は別なのだ。結局は鮮血を見たい心が勝ってしまった。

 優里は満足げに笑う。「やっと認めてくれるね」と言うように。ずっと優里の心を見透かされていた私だが、これは私でもわかった。


「ねぇ、本当に鮮血が見れるような呪い方をしてくれるの? 次はどうやって呪うの? 教えてよ……!」


 私は再び優里に詰め寄る。
 少し呆れた様子で、


「これからの予定はちょっと、既に決まってるから確実ではないかな」


 と腕を組んで答えた。
 私が先程遮ったのは、この話の途中だったようだ。だから優里は少し呆れていたのだろう。

  だが、私にはそんなこと関係ない。鮮血さえ見られればそれでいいのだ。
 むしろ優里は私に鮮血を見させねければいけない、という思いから、


「何それ。言ったからには、確実に鮮血を見せてよ。じゃなきゃ……私が先にあの三人を殺す。血まみれで死ぬようにサイトに書くから」
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