呪 い サ イ ト

　私のどこか吹っ切れていない笑いに勘付いたようで、訝しげに言った。


「―――そうとは思ってないみたいだね」


　鋭い視線が私にグサリ、と突き刺さる。


「何に罪の意識を感じてるの？　話してみ？　楽になるよ。ウチも一緒に背負うから」


　優しい微笑みに安心させられるのと同時に、何より最後の言葉が嬉しかった。

　優里なら、と私は先ほど思案していたことを話すことにした。



「―――へぇ、そんなこと？」


　何度も相槌を打ちながら聞いていた私の話が終わり、最初の一言はそれだった。


「”そんなこと”って……！」


　私は憤慨しそうになった。短い時間とはいえ、本気で悩み後悔していたのに……！


「だってもう過ぎたこと悩んだって仕方ないじゃん。あんまり気にしなくてもいいんじゃない？　飯塚とか原間とかが支えてくれてるし」