呪 い サ イ ト
「何があったんだろーね?」


 何が、って……人が跳ねられて、轢かれたんじゃん……。真里は見てなかったの!?

 そう思いながらも、ウチは言い返せずに黙っていた。


「ね、行ってみよ?」


 真里の目は好奇心で輝いていた。野次馬。なんだかそれが気に入らない。

 いちいち行くって……死体を見に行くってことでしょ。

 ……でも呪いサイトから、谷村の死体を直接確認するように言われていた。呪いサイトはウチを監視している。絶対にそう。だから、死体を確認しなければ催促のメールが届くかもしれない……。


「わ、わかった。行こ」


 ウチはあんまり乗り気じゃなかった。

 真里のような野次馬で、そこは既に人だかりができていた。ウチと真里はそれを掻き分ける。


「……あれ、高井じゃない?」


「え?」


 真里が指差した先には高井がいた。

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