呪 い サ イ ト
 高井がどうしてここに? 頭が真っ白になった。

 よく考えると、高井は谷村と一緒に下校してたんだ。付き合っているから。
 だから高井がここにいるのは、全然不自然なことではない。


「高井! どしたの?」


 真里が高井に手をあげ、近寄って行く。ウチも真里に着いて行った。


「あ……二人か……」


 そう呟いて振り返った高井の顔は、とても青ざめていた。いつもの明るい高井ではない。


「高井、なんでそんな顔して―――ひっ!」


 真里の顔が引き攣っている。そしてどんどん血の気がひいて、青ざめていく……。まるで高井のように。


「……真里?」


 真里は高井を見ているのではなかった。じゃあどこを見ているんだろう、と視線を辿ると……

 高井の後ろに谷村 萌の死体があった。
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