呪 い サ イ ト
「…………っ!?」


 それはもう言葉も声さえも出ない程、目を塞ぎたくなるような、悲惨な光景だった。

 谷村は白目を剥き、血混じりの泡を吐いて口元を汚している
 そして赤紫色をした肌の腹の辺りが潰れていて……骨が皮膚を突き破って出ていた。その隙間からぐちゃぐちゃの臓器がちらりと少し顔を出している。四肢は操り人形のように、不自然な方向へと曲がっていた。
 ウチは思わず眩暈を起こし、死体から目を背ける。


「う……っ!」


 更に血の生臭さが鼻をつき、吐き気を催してくる。

 ―――これは……これは、ウチが引き起こしたことなの!? ウチがあの呪いサイトに、書き込んだから起こったことなの!?


「どうして、こんなことに……?」


 真里の何気無い一言に、ウチはびくっとした……。

 高井が答える。


「谷村……車に気付かず、とび出したんだ。慌てて引き止めたんだけど……間に合わなくって……。俺の目の前で……車に跳ねられて、轢かれた……っ!!」
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