呪 い サ イ ト
 休み時間。

 真里が心配そうな顔をして、ウチの席へとやって来た。


「大丈夫? 朝から顔色悪いけど、どうかした? 具合でも悪い?」


「え、そう? 全然そんなことないわよ……」


 ウチが顔色悪いのは……やはり昨日のアレだ。アレが怖くて……。
 ウチが殺したんじゃないか、って……。実はずっとずっと、怖かった。
 そのせいでほとんど眠れていない。夢に出てきそうで、眠るのも怖かった。


「まさか、昨日のアレ……? 実はああいうの苦手? グロいやつ」


 惜しい。


「ちょっと違うかな……」


 昨日みたいなグロテスクな光景は、別にウチはそれ程苦手ではないと思う。
 だがホラー番組をみたらキャーキャー騒ぎ、翌日「昨日のアレ怖かったねー」等と話したりする。並の反応だ。真里だってそうだと思う。


「……話す。話すわ。トイレに来て」


 ウチは話すことを決意した。このままずっと一人で抱え込んでても辛いだけだ。話したら少しでも、楽になるかもしれない。
 相手が真里なら……きっと大丈夫。だって、親友なんだから。
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