呪 い サ イ ト
「そ、それが……! 本当に呪ってくれるらしいんだよ! だから谷村は死んだ! あれはただの事故じゃない!!」
真里は言い切っていた。
……どこにそんな証拠があるの?
とび出して行きたくなる衝動をなんとか抑え、静かに二人の会話に耳を傾けた。
「え……!? そ、それって……夏紀が谷村を殺したってこと!?」
「や、やっぱり……。そうなるの……かな……」
さっきの威勢の良さはどこへ行ったのか、次は弱々しくなっていた。
……は!? 真里の奴!! 意味わかんない!!
ウチは気が付けばつい、二人の目の前にとび出して怒鳴りつけていた。
「何言ってんの、真里!! 名前書き込んだからって……本当に死ぬわけないじゃんっ!! 前も言ったけど、あんなのお遊び!!」
鳩が豆鉄砲をくらったように、二人は驚いた様子でウチを見上げていた。