呪 い サ イ ト
生徒達にどんな事情があろうとも、勿論ウチが何を考えていようとも、地球は回り、世界は時を刻んでいく。そんなこんなで、家庭科の調理実習の授業も始まるわけだ。
「今日はケーキを作ります。まずは―――」
ケーキ!? と目を輝かせる。
家庭科室内がざわめいた。何を作るかまでは連絡されていなかったから、当日のお楽しみの状態になっていたのだ。
ケーキを作れるんだ! ウチの大好きなケーキ!
昨日のように”悪”が混ざったような笑みではなく、純粋なウキウキワクワクの笑みが今日は零れる。
家庭科担当の教師がケーキの作り方の説明をどんどんしていくけど、ウチは全く耳を傾けずにいた。
だって、ウチはトッピング担当だし! と勝手に役割を心の中で決めていた。自分勝手で自己中心的極まりないけど、運良く班には料理が得意な人がいる。その人に任せようと思っていた。
「トッピングにはホイップクリームとフルーツを使います。ゴージャスにトッピングしてくださいね」
ホイップクリームとフルーツ! 超楽しみ~!! 美味しそう!
次は笑みではなく涎が零れそうになる……。口元を袖で拭うと、その部分は少し輝いていた。
「では始めてください!」
クラスメイト達が一斉に席を立ち、材料を取りに行く。
「今日はケーキを作ります。まずは―――」
ケーキ!? と目を輝かせる。
家庭科室内がざわめいた。何を作るかまでは連絡されていなかったから、当日のお楽しみの状態になっていたのだ。
ケーキを作れるんだ! ウチの大好きなケーキ!
昨日のように”悪”が混ざったような笑みではなく、純粋なウキウキワクワクの笑みが今日は零れる。
家庭科担当の教師がケーキの作り方の説明をどんどんしていくけど、ウチは全く耳を傾けずにいた。
だって、ウチはトッピング担当だし! と勝手に役割を心の中で決めていた。自分勝手で自己中心的極まりないけど、運良く班には料理が得意な人がいる。その人に任せようと思っていた。
「トッピングにはホイップクリームとフルーツを使います。ゴージャスにトッピングしてくださいね」
ホイップクリームとフルーツ! 超楽しみ~!! 美味しそう!
次は笑みではなく涎が零れそうになる……。口元を袖で拭うと、その部分は少し輝いていた。
「では始めてください!」
クラスメイト達が一斉に席を立ち、材料を取りに行く。