呪 い サ イ ト

「近藤―――お前だよ……！」


　・・・やっぱりね。告白がきたわ。

　ウチはにやにやとしそうなところ、堪えてふっと笑う。


「・・・お、俺と……つ、つつつつ、付き合ってくれないか……？」


　高井の赤面している真剣な顔をみつめる。言葉を詰まらせたところが可愛かった。

　ウチはすぐに返事を出さず、焦らしていた。なんとなく、小悪魔な自分を演出したくなったのだ。
　にやり、と笑ってから、


「はい……っ！」


　今度はとびきり可愛いく笑った。
　だが心の中では―――

　ふん、これでウチが今日、高井を呪いサイトに書き込むことがなくなったわ……。よかったわね、おめでとう。
　ただし……浮気したら、あの呪いサイトでぶっ殺してあげるから……！　容赦しないわよぅ？！

　高井への殺気満々なことを考えていた。

　・・・あ、そうだ。期待通りのことを言ってくれた褒美として……！