呪 い サ イ ト

ウチは高井のブレザーの襟元をぎゅっと掴み、つま先立ちをして甘い声で囁いた。


「ずっとずっと、愛し続けて……? ウチ達の愛は永遠って……誓って?」


 これはウチが高井を愛し続けている場合の話だが……。
 心の中でくすり、と笑う。

 高井は頬を赤く染め……誓う。


「あぁ……誓う。誓うよ」


 その目も声も、ちゃんと真剣なものだった。
 ふふっ、と笑いながら、ウチは顔をどんどん高井の顔へと近づけていく。そして―――


「誓いの証」


 そう言って高井の唇に、ウチの唇を重ねた。甘酸っぱい、恋の味がした……。
 数秒たってから、唇を離す。
 高井の顔は、驚く程赤く火照っていた。だがきっと……ウチの顔もそうだろう。赤く火照っているのが、自分でもわかるのだから。


「んじゃあ……帰ろうぜ」


 高井はウチの手をぎゅっ、と握った。

 高井の手は温かった。
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