呪 い サ イ ト
「―――じゃあな」
「えっ」
言葉に反応して顔をあげると、いつのまにかウチの家の前まで着いていた。
高井は軽く手をあげ、
「また明日」
指先をひらひらと振る。ウチも同じようにしながら言った。
「ええ……また明日。バイバイ」
ウチがにっこり笑うと、高井の顔が赤く染まったような気がした。
・・・それは照れているのではなく、夕日が染めているのだろうか。
高井が歩き出した。
ウチは高井が見えなくなるまで、ずっと見送っていた……。