呪 い サ イ ト
プール
「今週の土曜暇? みんなでプール行こ!」
”みんなから”嫌われているという、寧々が一組の教室の前でそんなことを言っているのが、近くを通る私の耳に入った。
まわりには優里、莉音、幸恵がいる。
・・・プール? 今冬だよ……。
温水プールだろうが今は十二月だから季節外れだ、と思いながら通り過ぎようとして行く。
「いいわよー。行きましょ」
初めに賛成したのは幸恵だった。続いて莉音と優里も、
「うんっ! 楽しみだなぁ!」
「行こっかー。でもどこのプール?」
この辺りにある温水プールといえば……
「そりゃ”スパラダイス”でしょー!」
寧々がニカッと笑うのが、視界の端に映った。