呪 い サ イ ト
”スパラダイス”とは、”スパ”と”パラダイス”をかけた、プールと温泉が備わった娯楽施設のことだ。
健康や美容にいいたくさんの種類の温泉があり、泥パックをすることも可能で、サウナにも入れる。
だが、温泉だけは目玉ではない。
一部無料のウォータースライダー等の遊具がプールにはたくさんある。温水プールは流れるようになっていて、子供でも十分に楽しめる施設だ。
丁度その場を通り過ぎる時だった。
「―――あ! 優子も一緒にどう?」
突然優里がそんな提案をして、私は足を止めた。
「・・・わ、私も?」
「うん。それいいわね!」
「大勢で行ったほうが楽しいわよー!」
「優子も一緒に行こーよ!」
一応は今週の土曜は予定はない。
だがいくら温水プールとはいえ、冬にプールに入ることに抵抗があった……。
「ウチ、優子の水着見てみたいなぁ」
優里が陽気に笑う。
だが、それは一瞬で消えた。不気味に笑いながら、私の耳元で囁く。
「・・・それに。”タノシイコト”が起こるんだよ。だから優子も行こうよ」