呪 い サ イ ト
係員達は三人に人工呼吸と心臓マッサージを始めた。横にはLEDも用意してある。
そんなことしたって、どうせ……無駄なんだろうに……。
優里の表情がそれを物語っていた。
まわりに集まった野次馬が、ドキドキハラハラした様子で三人を見守っている。
「・・・息を吹き返したぞー!」
「心臓も動き出した!!」
―――わぁあぁぁああぁっ!!
歓声が湧き上がる。
ここはまるで、どこかのイベント会場みたいだ。会場といったって、どんなイベント会場なんだろう、と自問自答する。
「え……!? 戻ったの……!?」
一拍遅れて私は理解する。
奇跡なんて起きるはずがない、と思い込んでいた私は目の前で起こったことが信じられずにぽかん、と大きく間抜けに口を開けて唖然としていた。
「まだ死んでもらうわけにはいかないから」
隣で小さく優里が呟いた。
「じわじわと……苦しんで死んでもらう」