ひっきーの恋

次の日。
学校に行くと、

「ねえっ!かなぴょんって、
 面白いとこあるんだねぇっ♪」

と、うちに体当たりしながら、
ミキが話しかけてきた。

てか、かなぴょんて…。
一体なんですか。

「え、面白いって?」

かなぴょんのことはおいといて、
何故うちのことが面白いのか聞く。

「え?だってえ、
 昨日、窓にへばりついてたでしょ?
 あれ、超ウケてぇー。」

あんたも見てたのかよ。

なんだかげっそりした気分になる。

昨日あんなことしなければ
コイツとも話さずに
平和な一日を
過ごせるかもしれなかったのに…。

自分が恨めしくなった。






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