ひっきーの恋

ドアの近くで得意げに笑っていた護は
そのまま自分の机に着いてしまった。

少し心寂しい。と思う。

まあ、あの状態でここまで来たら
おかしいよね。

自分に言い訳するも、
やっぱり寂しいのは拭えなくて、

寂しいのを紛らわすために
頬杖をついて、
頭の中で、お気に入りの歌を流した。

エレキギターとピアノがよく響く歌は、
うちの寂しい気持ちとは裏腹に、
楽しそうなリズムを奏でていた。







< 113 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop