ひっきーの恋
「ねぇ、ミキぃ?」
「ん? 何?」
顔出したのは
あの時、護にひっついていたアイツ。
「今の聞いてたでしょ?」
「うん、アタシこの娘より
先に告ってきていい?」
「いーよ♪」
危険と絶望が食道からせりあがる。
「じゃあ、その娘が
護のとこに行けないようにしといてね♪
今から告ってくるから。」
その場から立ち去ろうとするミキを
制止しようとしたうちの手は
バシッという音と一緒に
誰かに叩き落とされた。