ひっきーの恋
「先輩を好きになったら、
あんたが絶対に傷付く。」
「…は?」
意味がわからなかった。
だって、護は
うちをあんな暗い日陰から
まだ明るいとは言えないけど
日の光の元に連れ出してくれたのに。
導いてくれたのに。
「うち、傷付けられてなんかないよ?」
優しくしてくれた。
「逆に傷を癒してくれた。」
失くした感情をくれた。
「何で、そんな人が
うちを傷付けたりなんかするの?」
こんなにも好きなのに。