ひっきーの恋
「お前、何で学校こねーの?」
ほら、離れていく音がする。
引かれるかな。
たぶん。
「俺で良ければ、相談に乗る。」
「はい?」
またこいつは
うちの予想とは全く違う事をいった。
「あはっ あはははっ」
なんだかベタな
その台詞に笑ってしまった。
「何で笑うんだよ。」
拗ねたような顔で言ってくる。
「だって凄くベタだったよ、今の台詞。
ドラマかって。あははははっ」
それを言った後、
そいつはさらに拗ねたような顔をした。
面白くて、
可愛くて、
うちは暫くぶりに爆笑した。