ひっきーの恋
不意に、
護にひっついてる女子が言った。
猫なで声が何か無性に腹立つ。
「ん?友達ー。」
護は猫なで声とか
そんなことは気にせず、
普通に話す。
おぉー。尊敬。
「そうなのぉー?
よろしくねっ。
あたし、ミキっていうのぉ。」
「うん。
うち、佳奈佳っていうの。
こちらこそよろしく。」
「変な名前ーっ。
ウケるーっ。」
うん。
普通に話してくれないかな。
普通に。
っていうか、
名前ばかにすんな。
苦笑いを浮かべる。
やっぱ来るんじゃなかったかも…。