好きだからこそ


困る貴方を見るのは久しぶり。


でも、こんな切ない困り顔じゃ無かった。


私が貴方の頬に着いたご飯を食べた、あの時の…



可愛い困り顔



照れくさく、困った顔でぶっきらぼうな




“ありがとう…”




そう、呟いたあの頃は
もう昔の事ね。



「やっぱりムリ。私と… 魔物と一緒に生きるなんて光希には出来ないよ」



「っ!!、何言ってんだ!! 今からでも間に合う!魔物と人間、どちらも止めれば……」



「今さらの言葉ね。
私達はもう、半分が貴方達に殺られたんだよ?
今、仲良くしようって言って Yes. なんて言う者は誰も居ない。私を含めて…」



「えっ………」



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