男子敵対復讐令!
「さて、一条哲矢復讐計画の会議を今から始める。
まずは企画実行委員長の挨拶を。」
いつもの図書館で皆が集まり、隅の長テーブルで会議し始める。
生徒会長であり会議慣れしている正木悠太は実行委員長であるあたしを指名する。
あたしは咳払いをして一礼をした。
「企画実行委員長の安堂奈津子です。この度は私事でお集まりいただきありがとうございます。
この計画が成功できるように精を尽くします。」
「次に企画提案者からの挨拶です。」
蘭が指名される。
「えっと、企画提案者の久保田蘭です。協力してる方々はほとんど初対面なので
若干緊張していますが皆さまの足を引っ張らないように頑張ります。」
「では、次に…」
「だー!もぅ堅っ苦しいっ!!!」
最初に根を上げたのは常葉飛鳥。
正直、あたしも堅苦しい会議は苦手だ。
「じゃあ、最後に…進行は私、正木悠太でお送りしていきます♪」
正木悠太は嬉しそうに一礼する。
「あんたがそれを言いたかっただけじゃないの?」
「まぁまぁ、細かい事を気にすんな。
とりあえず、この一条哲矢復讐計画の内容をざっと説明する。」
そう言って、ゴホンッと咳払いする。