男子敵対復讐令!


「それより…もし万が一、カラオケの中で何か起きたらどうするんですか?」


さっきからずっと黙っていたあずさが控えめに手を挙げて発言する。


「それは僕に任せて。」


蘭は優しくほほ笑む。


「万が一に備えて、予めメンバーがカラオケに入る前に僕が一つの部屋にトランシーバーを仕掛けておく。


お店の人には"一条"と名乗る男がいる団体が入ってきたら、そこの部屋に入れてって頼むから。」



トランシーバー!?


SPかよ!?



「あずさ、安心しろ!俺がいつでも助けに行くから!」


「先輩・・・。」


テーブルの上で常葉飛鳥があずさの手をギュッと握る。


あらあら愛を育んでいるじゃないの。



それから、流れと男子軍の指定位置を確認する。


資料はついに最後のページ。


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